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標準治療とは

標準治療とは、現在における最善の治療ということです。
決して並みの治療ということではありません。
たとえば、乳がんの場合、腫瘍の大きさが3cmよりも小さければ、腫瘍だけを切除して乳房を残す温存術が実施できます。
そして、その後に血管やリンパ節へ放射線照射治療と抗がん剤治療を併用する方法が、現在では最善の治療法です。
つまり、これが標準治療というものです。
日本においてどこの医療機関でも一定以上の治療ができるように目安が必要です。
その目安として作られたものが、標準治療です。
日本だけでなく、世界中から信頼できるがん治療の研究結果などを集めて、専門医によって精査され、有効だと思われる治療法だけをまとめます。
がん患者を無作為に2グループに分けて新しい治療をした場合としなかった場合のがんの再発率や生存率を比べる方法を「ランダム化比較試験」といいます。
世界中から、このランダム化比較試験の結果を集めて有効だとされた治療法は、科学的根拠があるとされ、標準治療とされます。
たとえば、乳がんの場合1970年代では、乳房とその下にある筋肉まで切除する方法が基本であり、後遺症に悩まされていました。
しかし、その後のランダム化比較試験によって小さく切除しても再発率の差がないとわかり、がんだけの切除が可能となり、乳房温存術が標準治療となったのです。

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